2021年10月29日(金)~11月1日(月)に城崎国際アートセンターで実施される「コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクール2021」のプログラムの一部をオンラインにて一般公開します。
オンライン公開プログラムは、以下の3つです。
①10/29 プレゼンテーション 「日本のコミュニティダンス最前線! 2021」
②10/30 オンライン・セミナー 「英国から、コミュニティダンスの今」
③10/31 公開勉強会 「障害福祉の場におけるコミュニティダンスの展開〜今とこれから〜」
アーティスト、ファシリテーターを志す方の他にも、コーディネーター・制作者、教育・福祉・医療・まちづくりなどの関係者、研究者など、コミュニティダンスに関心をお持ちの方はどなたでも気軽にご参加ください。
「コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクール2021」やコミュニティダンスについて、詳しくは当WEBサイトをご覧ください。
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◇プログラム内容 ※プレゼンター、ゲストのプロフィールは下部参照。
① プレゼンテーション 「日本のコミュニティダンス最前線! 2021」
日時:2021年10月29日(金)18:30-21:00
プレゼンター: 新井英夫、北村成美、マニシア、アオキ裕キ、隅地茉歩
内容:当スクールの講師であり、自らファシリテーターとして全国で活動する5名のアーティストに、最近の活動について、写真や映像を交えてお話しいただきます。コロナ禍での試みにも触れます。今、日本の社会のどのような場所でどのようなコミュニティダンスの活動が行われているのか、アーティストの活動を起点にその最前線をお届けします。
② オンライン・セミナー 「英国から、コミュニティダンスの今」
日時:2021年10月30日(土)19:00-21:00
ゲスト:セシリア・マクファーレン(Cecilia Macfarlane)/英国)、ダイアナ・アマンズ(Diane Amans/英国)
内容:2014-2018のスクール講師であり、英国のコミュニティダンスを40年にわたり牽引してきたお二人に、現在の活動や英国内のコミュニティダンス状況などについて、お話いただき、Q&Aの時間を持ちます。日本語通訳あり。
③ 公開勉強会 「障害福祉の場におけるコミュニティダンスの展開〜今とこれから〜」
日時:2021年10月31日(日)16:00~18:30
ゲスト:大澤寅雄((株)ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室・NPO法人アートNPOリンク / R3「障害者芸術文化活動支援普及事業」全国連携事務局)、大塚千枝(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室 障害者文化芸術計画推進官)、鈴木励滋(生活介護事業所カプカプ所長)
事例報告:野中香織(一般社団法人パラカダンス/代表理事、九州障害者アートサポートセンター・FACT(福岡県障がい者文化芸術活動支援センター)/事業マネージャー)
進行:稲田奈緒美
内容: 厚生労働省が2017年から開始した「障害者芸術文化活動普及支援事業」の制度や、障害福祉事業所の現場からの声を聞き、障害福祉の場におけるコミュニティダンスの展開について参加者と共に考えます。
ゲストには、厚労省で「障害者芸術文化活動普及支援事業」を担当する大塚さん、障害者の芸術文化活動のリサーチを担当し、国の助成・支援スキームに精通する大澤さん、10年以上にわたり、ご自身の福祉事業所でダンスのワークショップを継続している鈴木さんをお招きします。また、厚労省の事業において九州ブロックの広域センターと福岡県の支援センターの事務局に在籍し、自身もファシリテーター兼制作者として活動する野中さんの事例を冒頭にご紹介します。
今後、コミュニティダンス・ファシリテーターの活動の場のひとつとなる現場の仕組みを知るチャンスであると同時に、ファシリテーターが何を目指していくのか、ダンスが福祉の現場でできることについて、考えを深めます。
障害者福祉に従事する方、障害者福祉とダンスの関りに関心のある方も、ぜひご参加ください。また、他の福祉分野に共通する話題も多くありますので、他分野の方も歓迎します。
◇対象
ダンスのアーティスト、ファシリテーター、コーディネーター・制作者、研究者、教育・福祉・医療・まちづくりなどの関係者、社会とダンス(文化芸術)との関りに関心のある方、どなたでも。
◇受講料
1プログラム 2,000円/3プログラムセット券 5,000円
JCDNアクティブ・サポート・コミュニティ会員は各200円引(セット券除く)
(城崎周辺の方は、会場にお越しになる場合に限り、一部プログラムが無料となります。詳しくはhttp://kiac.jp/をご覧ください。)
※JCDN会員についてはこちら。
◇開催場所
オンライン(ZOOMアプリケーション使用)
申込者に、ZOOMアドレスのリンクを送付します。
※資料を画面共有する場合があります。
◇お申込み方法
Peatix からお申込みください。
◇アーカイブ動画視聴について
プログラム開講日の前日24:00までにお申し込みいただいた方を対象に、アーカイブ動画視聴リンクをお送りします。
見逃しや再視聴を希望の場合は、アーカイブをご覧ください。
アーカイブ動画視聴リンクの送付は、3つのプログラム終了後、一週間以内をめどに申込者にお送りします。
視聴可能期間は、現時点で未定ですが、2021年度内を想定しています。
◇その他、お願い
※いずれのプログラムも、Q&Aの時間を設けておりますが、スクール受講生からのご質問を優先してお答えする事になりますので、予めご了承くださいませ。
◇お問合せ
Mail: cdfs.info★gmail.com (★を@に置き換えて送信ください。)
※メール受信後、原則として3 営業日以内に受信の返信をいたします。(万が一3営業日以内にメールがない場合はお問い合わせください)
※電話でお問い合わせの方は、JCDN(075-361-4685/営業日:平日12:00~19:00)までおかけください。不在の折は、折り返します。
主催:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
協力:城崎国際アートセンター
■ゲストスピーカー プロフィール
<オンライン・セミナー>「英国から、コミュニティダンスの今」
10月30日(土)19:00-21:00
・ダイアナ・アマンズ/Diane Amans (英国)
英国のコミュニティダンスを牽引してきた一人であり、これまでFoundation for Community Danceのサマースクールにおいてコミュニティダンスの実践者(ファシリテーター)の為の入門コースを共同開発している。自身のカンパニーFreedom in Danceの設立後は、高齢者とのダンスを行う実践者の為の認定コースを開設。ダンスアーティストとしての活動は教育現場での活動や、ケアスタッフのトレーニング、医療現場やコミュニティにおけるダンスプロジェクトのマネジメントと多岐にわたり、近年はフリーランスの振付家、トレーナー、コンサルタントとして活動している。世代間を越えたプロジェクトに関心をもち、若者と加齢の典型をテーマにしたダンス作品を制作。参加型アートワークを行う人々の為の新しいトレーニングプログラムも展開している。また、アーティストとしては個々の違いや共通点に着目し、探求している。著書にPalgrave Macmillan発行の「Age and Dancing」がある。
・セシリア・マクファーレン/Cecilia Macfarlane (英国)
(パフォーマー・演出家・振付家・アートセラピスト・ダンス教育者)
Oxford Youth Danceの設立をはじめ、30年以上にわたり、子どもから高齢者まで幅広い年代の人たちと一緒にダンスを創り、英国のコミュニティダンスを牽引してきた一人である。“ダンスはみんなのためにある”という情熱的な信念に基づき、ダンサーの独自性や個性を引き出してきた。芸術のシニアレクチャー組合員としてコベントリー大学で9年間活動、客員教員を務める。1990年オックスフォードに成人向きのコミュニティダンスグループ・ダッグアウトを設立し、コベントリーにも拡大させている。ロンドンの治療・教育分野において創作アートセラピストとして芸術の研究所で訓練を行い、プロのダンスアーティストの教育者として世界中で活動。 日本では、2009年以降、大分・福岡・京都・静岡等でのコミュニティダンス普及活動に貢献しており、2013年には文化庁AIR事業「習いに行くぜ!東北へ!!」の招聘アーティストとして1ヶ月間東北地方に滞在した。
<公開勉強会>「障害福祉の場におけるコミュニティダンスの展開〜今とこれから〜」
10月31日(日)16:00~18:30
・大澤寅雄(おおさわとらお)
((株)ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室・NPO法人アートNPOリンク / R3「障害者芸術文化活動支援普及事業」全国連携事務局)
株式会社ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室主任研究員、NPO法人アートNPOリンク理事長、日本文化政策学会理事、九州大学社会包摂デザイン・イニシアチブのアドバイザー。1970年、滋賀県生まれ。1994年、慶應義塾大学卒業後、劇場コンサルタントとして公共ホール・劇場の管理運営計画や開館準備業務に携わる。2003年、文化庁新進芸術家海外留学制度により、アメリカ・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。帰国後、NPO法人STスポット横浜の理事および事務局長、玉川大学および跡見学園女子大学の非常勤講師(文化政策論、アートマネジメント等)、東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生」運営委員を経て現職。2010年からパートナーであるダンサー・振付家の手塚夏子とともに、日本やアジア各地の民俗芸能をリサーチする「Asia Interactive Research」を展開。2013年、神奈川県相模原市から福岡県糸島市に移住し、地域文化を生態系として観察する「文化生態観察」を実践中。共著=『これからのアートマネジメント“ソーシャル・シェア”への道』、『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』『文化政策の現在3 文化政策の展望』『ソーシャルアートラボ 地域と社会をひらく』。
・大塚千枝(おおつかちえ)
(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室 障害者文化芸術計画推進官)
大学・大学院では文化人類学を専攻。米国の大学等での勤務を経て、2007年より国内の劇場やアートNPOで、舞台芸術に関わる制作業務を行い、行政、企業、教育機関などさまざまな分野と関わりながら、地域の文化芸術活動の実践に取り組んできた。2016年から障害のある人たちの芸術活動に関わる調査や企画に携わり、2017年6月より厚生労働省にて障害者芸術文化活動支援専門官を務め、2021年4月より現職。
・鈴木励滋(すずきれいじ)
(生活介護事業所カプカプ所長・演劇ライター)
1973年3月群馬県高崎市生まれ。97年から現職を務め、演劇に関しては『埼玉アーツシアター通信』『げきぴあ』劇団ハイバイのツアーパンフレットなどに書いている。『生きるための試行 エイブル・アートの実験』(フィルムアート社、2010年)にも寄稿。師匠の栗原彬(政治社会学)との対談が『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』(学芸出版社、2016年)に掲載された。
生活介護事業所カプカプ https://www.facebook.com/kapuhikari
・野中香織(のなかかおり) ※事例報告
(一般社団法人パラカダンス/九州障害者アートサポートセンター・FACT(福岡県障がい者文化芸術活動支援センター)/ダンサー・コミュニティダンスファシリテーター・フリーランス制作者)
10年間ショーダンサーとして活動後、演劇の舞台やバックダンサー、各地芸術祭など多方面に活動の場を広げる。2018年9月、一般社団法人「パラカダンス」を設立。あらゆる現場で目の当たりにする、垣根を超えた生き様のダンスに魅了され、医療、福祉、教育現場でのダンスの可能性を追究中。その場、その時、その身体に耳を傾ける即興家。
<応用コース ゲスト> ※10月30日(土)Class Session②担当予定
photo by Junpei Iwamoto