コミュニティダンスとは
ダンス経験の有無・年齢・性別・障がいに関わらず、「誰もがダンスを創り、踊ることができる」という考えのもと、アーティストが関わり、“ダンスの力”を地域社会の中で活かしていく活動です。
近年、日本でも教育・福祉・医療・まちづくりなど社会のさまざまな場で、“ダンスの力”を活かそうとする動きが広がりつつあります。また同時に、それらの現場で活動するアーティスト=コミュニティダンス・ファシリテーターが必要とされています。
コミュニティダンス・ファシリテーターとは
ワークショップ等の活動において、参加者一人一人の表現力や創造力を引き出し、全体を目的に向かって進行する役割。子どもから大人まで、場合によっては、これまでダンスからは遠い存在だった方々を対象に、包括的な視点をもって取り組む力が求められます。また、参加者のダンステクニックやスタイルを上達させる事ではなく、ダンスの持つ根源的な魅力や楽しさを参加者と共有することを目的として、クリエイティブな活動を行う事が重要です。
本スクールの目的・趣旨
本スクールは、コミュニティダンス・ファシリテーターを国内で養成することを目的に、2014年にスタートしました。英国のFoundation for Community Danceが、毎年夏に開講している‘Summer School’をモデルに、ダイアナ・アマンズ、セシリア・マクファーレンを講師に招き、〔基礎〕〔応用〕の2コースを開講してきました(~2018)。
その後、コロナ禍でイギリスからの招聘が困難になり、2年間実施を見送っていました。2021年度の実施にあたり、日本人講師(旧アドバイザー)と検討を重ね、プログラム内容を日本版にリニューアルして、開校する運びとなりました。
このスクールを通して、社会とダンスのつなぎ手となるファシリテーターとともに、今後の日本のコミュニティダンスにおける新たな可能性を切り開いていきたいと思います。
2018年6月(2021年7月追記)
NPO法人 ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
コミュニティダンス・アソシエーション・東京
本スクールの理念
ダンスの持つ力とは?
自分の身体をつかって“表現する力”
ゼロから何かを“創造する力”
他者と“コミュニケーションする力”
ダンスのジャンルについて
JCDNでは、決まった技術やスタイルがなく、自由な発想でダンスを創ることができるコンテンポラリーダンスによるコミュニティダンスの活動を推進してきましたが、コミュニティダンスは技術の向上を目指すダンスではないため、他ジャンルのダンスであっても目的をかえることでコミュニティダンスに応用できると考えています。そのため、当スクールでは、コンテンポラリーダンスに限らず、クラシックバレエ・ジャズ・ストリートなど、あらゆるジャンルのダンス経験をお持ちの方の参加を、歓迎いたします!
修了証書・修了後のサポート
本スクールでは、「コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクール」を修了した事を証明する修了証書を授与いたします(2021年度より、応用コース修了生に対し、担当講師の評価をもって授与)。この修了証書 は、社会的信用度を高めるために役立てていただけるものであり、個人のスキルを保証するものではありません。また、修了生へのサポートとして、JCDN事務局からの現場に関する情報の提供、修了生同士の交流が継続されるような機会の提供、その他、必要なサポートを行います。