コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクール

英国発、社会とダンスをつなぐ人のための集中プログラム

講師・ゲストスピーカーについて

■講師プロフィール  

<入門コース 担当講師> 

・新井英夫(あらい ひでお)

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体奏家/ダンスアーティスト。野口体操を創始者野口三千三氏から学び、「お手本は自然界・力を抜けば抜くほど力が出る」というカラダ観に深い影響を受ける。投げ銭形式の十五夜野外劇などマチと関わる劇団活動主宰を経て、のち独学でダンスに。国内外での音楽家・美術家との共同舞台創作も多数。公演活動との両輪として、「ほぐす・つながる・つくる」身体表現ワークショップを教育・福祉・社会包摂等に関わる現場で展開中。NPO法人ARDA(東京都)で「高齢者施設アートデリバリー(2005〜)」「幼保園児こどもふれあいアート(2007〜)」、可児市文化創造センターala(可児市)で「まち元気プロジェクト-乳幼児親子・高齢者・不登校児童生徒対象WS- (2012〜)」、福祉作業所カプカプひかりが丘(横浜市)で「体奏ダンスワークショップ(2012〜)」等を継続担当中。国立音楽大学立教大学非常勤講師。


・北村成美(きたむら しげみ)※実践コースも担当

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「生きる喜びと痛みを謳歌するたくましいダンス」を掲げ国内外で活動。ソロダンス作品の上演を主軸に、市民参加によるコミュニティダンス作品、学校・企業・病院などでのワークショップ、ミュージカルや演劇の振付、音楽家や美術家との共同製作、CMや映像作品を多数発表。障がいのある人とない人が共に踊り舞台をつくる「湖南ダンスカンパニー」にてディレクターを務める。平成15年度大阪舞台芸術新人賞、平成22年度滋賀県文化奨励賞を受賞。

 
<応用コース 担当講師> 
・マニシア

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ワレワレワークス代表・ダンスアーティスト・ダンスムーヴメントセラピスト。NYでの長期活動後、帰国して福岡を拠点に多国籍・多世代の参加者約100名とアジアの路上生活の子どもたちへの救済チャリティー公演を13年間開催。その後、障がいのある人々とプロダンサーによるダンスグループ、ワレワレワークスを結成。難病の子ども、パーキンソン病の方、DV被害者、不登校性、少年院のティーンを対象としたワークショップや作品のクリエーションなどに挑戦しながら、あらゆる場所にダンスの種を蒔き続けている。

2014年イギリスで開催されたPEOPLE DANCING(コミュニティダンスのインターナショナル・カンファレンス)に招聘される。2005年ギリシャ、2009年ロンドン、2011年イタリア、ルッカ、2013年パリ、2015年イタリア、シチリア、2019年スペインで開催されたアートセラピーの国際カンファレンスECArTEで医療や福祉における作品を上演。
コロナ禍の現在、移民や難民問題で出生届を出されていないマレーシアの子どもたちとオンラインでワークショップを行っている。
 
https://www.manizia.com/
 

・アオキ裕キ(あおき ゆうき)

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振付家。タレントのバックダンサー業などを経て「日々生きることに向き合わざる得ない体」を求め2005年より路上生活経験者を集めダンスグループ「新人Hソケリッサ!」を開始。近年では2017年~2018年に亘り、東京近郊の屋外全13カ所に渡るパフォーマンス「日々荒野」ツアーを開催。ブラジル、リオ五輪プログラム、セレブラ「With one voice」等参加。 2004年NEXTREAM21最優秀賞受賞、コニカミノルタソーシャルデザインアワード2016グランプリ受賞。活動を追ったドキュメンタリー映画「ダンシング・ホームレス」 2020年より全国公開。ソケリッサ!ホームページ http://sokerissa.net/
 
 
<実践コース 担当講師> 
・隅地茉歩(すみじ まほ)/セレノグラフィカ

f:id:jcdn:20180710115659j:plain photo by Ai Hirano

隅地/セレノグラフィカ代表。高校の国語教師から転身し、97年カンパニー結成。明るくて恐ろしい作風とワンダームーブメントが持ち味。公演・ワークショップ・アウトリーチセミナーなど、ダンスと旺盛に関わり、全国を駆け巡る。トヨタ コレオグラフィー アワード2005 にて「次代を担う振付家賞(グランプリ)」受賞。京都精華大学非常勤講師。セレノグラフィカ http://selenographica.net/
※実践コースは、中止となりましたが、隅地さんは初日のグループセッション(ウェルカムダンスワークショップと、講師によるプレゼンテーションを担当します)
 

<リサーチ・ラボコース 担当講師> 
稲田奈緒美(いなた なおみ)

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幼少よりバレエを習い始め、様々なジャンルのダンスを経験する。早稲田大学第一文学部卒業後、社会人を経て、早稲田大学大学院文学研究科修士課程、後期博士課程に進み舞踊史、舞踊理論を研究する。博士(文学)。現在、桜美林大学芸術文化学群演劇・ダンス専修准教授。バレエ、コンテンポラリーダンス、舞踏、コミュニティダンス、アートマネジメントなど理論と実践、芸術文化と社会を結ぶ研究、評論、教育に携わっている。桜美林大学では2017年度より「コミュニティダンス論」「コミュニティダンス演習」を開講し、学生たちがコミュニティダンスの意義や背景を学び、実習を通してファシリテーション・スキルを習得するための教育を行っている。
コミュニティダンスに関する論文には以下がある。「英国におけるコミュニティダンスの発展と現状」、桜美林大学論考『人文研究』第10号、桜美林大学、2019年3月「日本におけるコミュニティダンスの導入と展開」、桜美林大学論考『人文研究』第11号、桜美林大学、2020年3月
 

※2014-2018まで、日本国内で活動を行っている経験豊富なアーティスト・研究者を本スクール全体のアドバイザーとして迎えていました。2021年度より日本版・コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクールの実施にあたり、アドバイザーが各コースの講師を担当します。

 

■ゲストスピーカー プロフィール

<オンライン・セミナー>「英国から、コミュニティダンスの今」
10月30日(土)19:00-21:00

・ダイアナ・アマンズ/Diane Amans (英国)

振付家・トレーナー・コンサルタント

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英国のコミュニティダンスを牽引してきた一人であり、これまでFoundation for Community Danceのサマースクールにおいてコミュニティダンスの実践者(ファシリテーター)の為の入門コースを共同開発している。自身のカンパニーFreedom in Danceの設立後は、高齢者とのダンスを行う実践者の為の認定コースを開設。ダンスアーティストとしての活動は教育現場での活動や、ケアスタッフのトレーニング、医療現場やコミュニティにおけるダンスプロジェクトのマネジメントと多岐にわたり、近年はフリーランス振付家、トレーナー、コンサルタントとして活動している。世代間を越えたプロジェクトに関心をもち、若者と加齢の典型をテーマにしたダンス作品を制作。参加型アートワークを行う人々の為の新しいトレーニングプログラムも展開している。また、アーティストとしては個々の違いや共通点に着目し、探求している。著書にPalgrave Macmillan発行の「Age and Dancing」がある。

 

・セシリア・マクファーレン/Cecilia Macfarlane (英国)

 パフォーマー・演出家・振付家・アートセラピスト・ダンス教育者)

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Oxford Youth Danceの設立をはじめ、30年以上にわたり、子どもから高齢者まで幅広い年代の人たちと一緒にダンスを創り、英国のコミュニティダンスを牽引してきた一人である。“ダンスはみんなのためにある”という情熱的な信念に基づき、ダンサーの独自性や個性を引き出してきた。芸術のシニアレクチャー組合員としてコベントリー大学で9年間活動、客員教員を務める。1990年オックスフォードに成人向きのコミュニティダンスグループ・ダッグアウトを設立し、コベントリーにも拡大させている。ロンドンの治療・教育分野において創作アートセラピストとして芸術の研究所で訓練を行い、プロのダンスアーティストの教育者として世界中で活動。 日本では、2009年以降、大分・福岡・京都・静岡等でのコミュニティダンス普及活動に貢献しており、2013年には文化庁AIR事業「習いに行くぜ!東北へ!!」の招聘アーティストとして1ヶ月間東北地方に滞在した。 

 

<公開勉強会>「障害福祉の場におけるコミュニティダンスの展開〜今とこれから〜」
10月31日(日)16:00~18:30

・大澤寅雄(おおさわとらお)
((株)ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室・NPO法人アートNPOリンク / R3「障害者芸術文化活動支援普及事業」全国連携事務局)

 

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株式会社ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室主任研究員、NPO法人アートNPOリンク理事長、日本文化政策学会理事、九州大学社会包摂デザイン・イニシアチブのアドバイザー。1970年、滋賀県生まれ。1994年、慶應義塾大学卒業後、劇場コンサルタントとして公共ホール・劇場の管理運営計画や開館準備業務に携わる。2003年、文化庁新進芸術家海外留学制度により、アメリカ・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。帰国後、NPO法人STスポット横浜の理事および事務局長、玉川大学および跡見学園女子大学の非常勤講師(文化政策論、アートマネジメント等)、東京大学文化資源学公開講座市民社会再生」運営委員を経て現職。2010年からパートナーであるダンサー・振付家の手塚夏子とともに、日本やアジア各地の民俗芸能をリサーチする「Asia Interactive Research」を展開。2013年、神奈川県相模原市から福岡県糸島市に移住し、地域文化を生態系として観察する「文化生態観察」を実践中。共著=『これからのアートマネジメント“ソーシャル・シェア”への道』、『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』『文化政策の現在3 文化政策の展望』『ソーシャルアートラボ 地域と社会をひらく』。


・大塚千枝(おおつかちえ)
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室 障害者文化芸術計画推進官)

 

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大学・大学院では文化人類学を専攻。米国の大学等での勤務を経て、2007年より国内の劇場やアートNPOで、舞台芸術に関わる制作業務を行い、行政、企業、教育機関などさまざまな分野と関わりながら、地域の文化芸術活動の実践に取り組んできた。2016年から障害のある人たちの芸術活動に関わる調査や企画に携わり、2017年6月より厚生労働省にて障害者芸術文化活動支援専門官を務め、2021年4月より現職。

・鈴木励滋(すずきれいじ)
生活介護事業所カプカプ所長・演劇ライター)

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1973年3月群馬県高崎市生まれ。97年から現職を務め、演劇に関しては『埼玉アーツシアター通信』『げきぴあ』劇団ハイバイのツアーパンフレットなどに書いている。『生きるための試行 エイブル・アートの実験』(フィルムアート社、2010年)にも寄稿。師匠の栗原彬(政治社会学)との対談が『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』(学芸出版社、2016年)に掲載された。
生活介護事業所カプカプ 
https://www.facebook.com/kapuhikari

 

・野中香織(のなかかおり) ※事例報告
(一般社団法人パラカダンス/九州障害者アートサポートセンター・FACT(福岡県障がい者文化芸術活動支援センター)/ダンサー・コミュニティダンスファシリテーターフリーランス制作者)

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10年間ショーダンサーとして活動後、演劇の舞台やバックダンサー、各地芸術祭など多方面に活動の場を広げる。2018年9月、一般社団法人「パラカダンス」を設立。あらゆる現場で目の当たりにする、垣根を超えた生き様のダンスに魅了され、医療、福祉、教育現場でのダンスの可能性を追究中。その場、その時、その身体に耳を傾ける即興家。

 

<応用コース ゲスト> ※10月30日(土)Class Session②担当予定

・田中幸恵(たなかさちえ

(ダンサー・ダンス教育者、NPO法人DANCE BOXエデュケーション・プログラム・ディレクター)

f:id:jcdn:20210722225848j:plain photo by Junpei Iwamoto

兵庫県出身。2000年渡独。Deutsche Sporthochschule Köln余暇・クリエイティブ学科修士取得。同時期より、ダンサーとしてドイツ国内外のフェスティバルやダンス作品に多数出演する。帰国後、2011年よりNPO法人DANCE BOXに制作スタッフとして勤務。主に育成、子どもプログラムの事業を担当し、教育機関や地域でのアウトリーチを中心にダンスワークショップ等のコーディネーターや講師を務める。その他、振付「長田妖怪でごでご音頭」で、地域の子どもたちの人気を集める。
 

トークナビゲーター

・佐東範一(さとう のりかず)

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NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)代表。1960年北海道生まれ。80年舞踏グループ「白虎社」の創立に参加。以後94年の解散までの国内公演、海外ツアーにて舞踏手兼制作者として活動。96年米・ニューヨークにて1年間のアートマネージメント研修。98年から3年間の準備期間を経て2001年京都にてJCDN設立。ダンスワークショップ・公演のコーディネート、フェスティバルのオーガナイズなど、日本全国にて社会とダンスをつなぐ様々な活動を行っている。2014年より、当スクールの校長を務める。